生活習慣

鍵を交換したり、新しく鍵を取り付けることも防犯対策において大切ですが、それ以上に生活習慣を見直すことで我が家を空き巣から守ることができるかもしれません。

例えばちょっとしただらしなさを見直すことで空き巣を寄せ付けない家にすることができます。

空き巣は狙った家があればしばらく観察して侵入できるかどうかを判断すると言われています。家の人がどんなタイミングで家をあけるか、鍵を閉め忘れたりしないかどうか・・・といった具合です。

ですから、ゴミ出しをするときに鍵をかけていかないような人はもし空き巣に見られていたら格好の標的になってしまいます。
ちょっとの外出でもしっかり施錠をする習慣をつけることで空き巣を寄せ付けない防犯対策の第一歩になります。

また、家の庭の植木を放置してしまっていると空き巣にとっては好都合です。植木の影に隠れれば人目を遮ることができます。また、植木をつたって二階から侵入することも可能になります。

伸びっぱなしの植木がないかどうか、庭にものが出しっぱなしになっていないかどうか確認しましょう。
足場になるようなものが庭にあるとそれを利用して二階に上がられてしまいます。
また、庭が片付いていない家庭はだらしがなくて空き巣の入るすきがあるのではないかと思わせてしまいます。

外から見て隙がない家だと思わせることが大事です。

マンションの防犯

マンションの防犯対策についても考えてみましょう。
最近のマンションはほとんどの物件がオートロック付きになっています。
さらにインターフォンにカメラがついているなど、安心できるような作りになっているものが多いです。

しかし、実は空き巣が狙うような物件もこのようなオートロック付きの建物なのです。
なぜオートロック付きが狙われるかというと、住人の危機感が薄いことがひとつ挙げられます。
オートロック付きのマンションに住んでいるから住人以外の人は入ってこないし安心という意識が強いのです。
ですから自分の部屋の鍵を閉め忘れて外出してしまうということも頻繁に起こります。
鍵を挿しっぱなしにして出てしまうということもあるそうです。

オートロック付きのマンションであっても部外者が入ってくることはあります。
友達を家に招いたり、宅急便の人を入れたりすることを考えると当然です。

友達として呼ばれた人が教えてもらった暗証番号を悪用する可能性も考えられますし、宅配便を装って侵入される可能性もあります。

また、特に女性専用マンションが狙われるという事例もあるそうです。
その反対で独身男性専用の社員寮を狙った空き巣もいます。どちらも危機意識が薄くて狙いやすいということです。

ですから、オートロック付きということで安心しすぎないように戸締まりには十分注意することが必要です。

窓の鍵

実は玄関の鍵より窓からの侵入のほうが多いのです。
ですから窓の防犯対策は家を守る上で要となっていると言っていいでしょう。
空き巣の侵入方法で多いのが窓を割ってそこから手を差し込み、クレセント錠を開けてしまうという方法です。ガラスを割った時の音も小さく済むので目立つリスクが少ないと言えます。

割られないような丈夫なガラスを使うのも効果的ですが、窓に補助錠を取り付けておくのもいいでしょう。クレセントを降ろされてしまっても補助錠がロックされていたら開けることができません。無理して開けるほどのリスクを泥棒は選びませんのでその時点で諦めてくれるでしょう。

また、とても基本的なことですが、必ず外出時には家中の窓の鍵を施錠しておくということが防犯対策になります。
空き巣の侵入方法のトップが無施錠による侵入です。特に窓の鍵は締め忘れていることが多いようです。
一回の窓は施錠されていても二階は施錠を忘れているということもあります。
二階でも植木や塀をつたって登ることができますので侵入される可能性があります。

また、マンションやアパートの二階以上でも屋上から侵入したりベランダ伝いに侵入していくという手口があるそうです。
マンションやアパートの二階以上の高層階に住んでいる人でも窓の施錠忘れには十分注意しましょう。
夏場夜寝ている時に窓を開けておくというのも危険です。特に若い女性などは何が起こるかわかりませんので必ず窓をしめてクーラーで過ごすようにしましょう。

 

ダブルロック

ご自宅の玄関を思い出してみてください。
鍵はふたつ付いているでしょうか?
チェーンがついているから大丈夫だと安心しているのではないでしょうか?

玄関の鍵は2つ以上取り付けておくのが常識です。
空き巣が侵入を避ける玄関の特徴として時間と手間がかかるというのがあります。
鍵がドアに2つ付いていることによってそのふたつがかかることが一目でわかるので標的になりにくいと言われています。

また、たとえピッキングにつよいディンプルキーを使っていたとしても特殊な工具を空き巣が持っていたらそれで開けることができます。
しかし、ディンプルキーとプラスしてまた別のタイプの鍵がついていたらひとつの工具では開けることができません。侵入を防ぐことが可能です。

こじ開けという強引な方法を使うにしてもひとつの鍵をこじ開けるより2つの鍵をこじ開けるほうが時間がかかりますので泥棒には嫌われるのです。

しかし、鍵を取り付けるのには費用がかかります。このため、ずっと鍵を一つのままにしている家庭も多いのではないでしょうか。
たしかに鍵を交換するのに2万円ほどかかり、取り付けをするとなると3万円ほどかかるのが普通です。

しかし、空き巣に入られるとなると50万以上の損害を被ることが予想されます。これを考えると安心のためにも鍵をつけておいたほうがいいでしょう。